漢方薬剤師までの道のり
私が漢方薬剤師を目指そうと思ったのは、自分の体調が悪くなった時、漢方で楽になったからです。この仕事につく前は、予備校に勤めていました。その当時の予備校は異常な激務でした。毎日14〜16時間働いていました。当時は若かったので何とかしのげましたが、身体の異常なだるさがいつもあり、リポビタンDから始まりそれが徐々に効かなくなり、ユンケルまで行き、それでも効かなくなりさらに栄養剤の点滴400cc受けるようになりましたが、それも効かなくなっていきました。よくわからない咳が2ヶ月以上続き、病院で数回検査を受けても異常なし、当然治療法も無いわけです。いつも漠然とした不安で一杯でした。風邪を引いて病院で薬をもらうとその薬で逆に体調が悪くなる。そんな状態でした。そんなときたまたま通い始めたクリニックで出してもらった漢方薬が自分の体調に合うことを実感したのです。また予備校という人の人生に大きく関わりながら、その進路指導に1人15分程度で決めて行かないといけないという仕事の質に疑問を感じ、東洋医学の一人一人じっくり時間を掛ける仕事のスタイルにとても惹かれました。
そこからもう一度人生をやり直すことを決意し、仕事をしながら受験勉強を行い、薬科大学に入りなおし、大学に通いながら、気功や中国整体を学びました。大学は主席で卒業し、中国漢方を日本に最初に紹介した猪越恭也先生の薬局で勤務させていただきながら、東京という情報に恵まれた場所でガン専門クリニックでの研修、上海中医薬大学、カイロプラクティック、オステオパシー、均整術、その他ののヒーリング技法など時間とお金の許す限りセミナー、勉強会などに参加したのです。そしてそれらを学ぶうちに、それぞれの治療法には向き・不向き、得意・不得意分野や存在することがわかりました。またそれらの治療法を組み合わせることで、従来の単独の治療より効果が上がる場合が多々あることを実感したのです。そして自分の理想と理論を形にするため、広島に戻り開業したのです。まだまだ学ぶべきことは多々あります。この道は一生勉強です。でもこの仕事に出会えたことに感謝しています。