漢方からみたみた糖尿病の原因と治療
漢方からみた糖尿病の原因
漢方からみた糖尿病の本質は陰虚ということになります。陰虚を簡単に説明する場合は体液の消耗ということになりますが、実際にはそれだけでなく、副交感神経の機能低下に伴う、相対的な交感神経の亢進などの概念も含みます。
飮食失調
いわゆる食事の不摂生です。漢方では脂っこいもの、甘いもの、辛いもの、飲酒によって脾胃(胃腸及びすい臓)が障害され、本来の機能が発揮出来なくあり、その結果湿熱を発生すると考えられます。その熱によってやがて身体の津液(体液)が消耗します。それが陰虚という状態です。
情志失調
簡単にいえば長期に及ぶ精神的ストレスのことです。ストレスの蓄積はやがて火となって肺と胃の津液を消耗し、陰虚となります。
労欲過度
性生活の不摂生や過労です。これらはいずれも陰精を消耗し、肺胃の陰虚をまねきます。
漢方的糖尿病(消渇証)の分類と治療法
分類 病部位 症状 時期 病態 代表的漢方薬 方意
上消 肺(燥) 多飲 初期 軽症 白虎加人参湯 上消の熱を冷まし、潤いを与える
中消 脾胃(熱) 多食 中期 中症 麦門冬湯、黄連解毒湯 中消に潤いを与え、胃の熱を取り除く
下消 腎(陰虚) 多尿 後期 重症 六味地黄丸、八味地黄丸 潤い与えながら余分な水は取り除く